Fusion360で遊星歯車をモデリングする
遊星歯車、CATIA時代一度作ってみたいとは、思っていたんですが、SolidWorksやFusion360の動きをCATIAで作動させるのは、チョッと無理があるため断念していました(オプションですが、CATIAにはキネマティクスというワークベンチがあり出来ないということではない)。
それがたまたま車の本を読んでいるとき、遊星歯車の記事が目に付いた。昔のことを思い出し、「どうせ暇をもてあましているし、作ってみるかい」で、遊星歯車のモデリング開始。
遊星歯車は4つのパーツから成り立つ、太陽歯車、遊星歯車そして遊星歯車のキャリヤ、外枠の内歯歯車です。
Fusion360には、歯車が簡単に作成できるアドインがあります、これを使って歯車を作成、内歯は同じ歯数の歯車の歯形状を反転して作成しました。
モジュール=3、太陽歯車の歯数=16、歯数遊星の歯車=22、内歯の歯数=60
*内歯の歯数=太陽歯車の歯数+2x遊星歯車の歯数
手間のかかる作業はあまりありませんが、歯車作成後、位置合わせし、各々に回転ジョイントとモーションリンクを設定して完成です。
遊星歯車には一つの歯車を固定して使うのですが、どれを固定するかで利用する方法が変わります、3つの固定は、内歯の固定、遊星キャリヤの固定、太陽歯車の固定です。
Fusion360では固定コマンドを使って簡単に固定できますので、最後のほうの工程で3つの固定をつくり、2つに抑制を掛けて1つのみ動作させる方法で3つの動きをつくりました。
下の動画は非常に短いのですが、「こんな動きをします」の参考になればで、作ってみました。
内歯固定(プラネタリー型といいます)で、駆動側が太陽歯車、従動側が遊星キャリヤ、回転方向は同じです。
減速比=太陽歯車の歯数/(太陽歯車の歯数+内歯歯車の歯数)=16/(16+60)
白いのが太陽歯車、黄色いのが遊星歯車、赤いのがキャリヤ、緑いのが内歯
実はこの後、もう一つ作ったんです。不思議遊星歯車。不思議がついた不思議な遊星歯車、機会があれば公開します。
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